前編についてはこちら

さて、後編になります。融資の面談までに用意するものから、当日の様子、融資決定から実行までを順に説明いたします。

<目次>

6.<ステップ5>面談までにこんなものを準備しよう

7.<ステップ6>いざ担当者との面談

8.<ステップ7>融資が決定してから最後の手続き

9.まとめ:ご利用は計画的に!

6.<ステップ5>面談までにこんなものを準備しよう

面談日が決定すると一週間以内に公庫から手紙がきます。そこに持参する資料が列挙されています。

(1)事業計画書の売上、売上原価、経費の計算に用いた資料(提出した資料以外あれば)

事業計画書の収支計画の中で広告宣伝費を多く計画したので、その根拠となる見積書を別に用意しました。

(2)勤務時の給与明細書または源泉徴収票

今年度、前年度分の源泉徴収票および開業する前直近3ヶ月分の給与明細書を用意しました。

(3)預金通帳(最近6か月分以上)公共料金の引き落とし等で使っているもの。また公共料金の領収書を3か月分用意しました。家族から資金援助を受けている場合は家族の分の通帳も要求されることがあります。

(4)創業のために使った資金の領収書

開業費として使った領収書をすべて持っていきました。担当者としては設備投資等で10万円以上の金額にのぼる費用の領収書があるならほしい、という様子でした。

(5)借入金(住宅ローン、車ローン)がある場合は毎月の支払額や残高のわかるもの

(6)営業許可証、資格又は免許を証明するもの

・行政書士証票、ピンクカードを持参しました

(7)現在の案件状況が分かる資料(顧問契約書、見積書等)

(8)運転免許証等

以上が公庫から持参するように提示された書類です。この他に自分が準備したことは、

・借入申込書、事業計画書、創業計画書の見直し

・上記の中で数字の根拠を説明できるように付箋にメモ(売上根拠、経費根拠、借入金根拠)

・よくある質問について答えを準備しておく

(よくある質問例)

①創業時期は?

②創業動機は?

③職務経歴は?(開業した職種との関連も)

④具体的な事業内容

⑤同業他社との違い

⑥販売先、仕入先、外注先

⑦本当にお客がつくのか

このあたりの質問に対する答えを用意していきました。

7.<ステップ6>いざ担当者との面談

面談日当日は約束時間10分前に公庫に着きました。5分ほどして担当者に案内されてブースへ。はじめに<ステップ5>で用意した資料の確認から入りました。一つ一つ順番に確認をし、その後コピーをとるために担当者が席を外しました。資料の量も多いため10分~15分ほど席を離れていたと思います。

担当者が戻り、資料を返却し、面談の開始です。私は新創業融資を希望したのですが新型コロナウイルス感染症特別貸付を勧められました。こちらの方が金利も低く(当初3年間0.36%、3年経過後1.26% また、当初3年間の利子相当額を中小企業基盤整備機構から補給し、実質無利子化)新創業融資と同じように無担保・無保証人とのことでしたのでその場で申告書を書きました。こちらは売り上げの減少などの要件がありますので確認されることをお勧めします。

ここから本題の内容に入ります。面談の質問ややりとりを列挙いたしますので、どんな質問が聞かれるか参考にしていただけたらと思います。

①開業資金の集め方

②行政書士になろうと思ったのはいつからか?

③なぜ行政書士になろうと思ったのか?

④顧問契約の内容について

・どうやって獲得したか

・どれくらいの報酬になりそうか

⑤実績の話

⑥計画書について。フェルミ推定の数字に根拠はあるのか。

⑦依頼件数

⑧事業計画通りに売上が上がらなかった時の返済方法

⑨面談終了

(およそ一時間)

8.<ステップ7>融資が決定してから最後の手続き

面談が終わってから一週間もしないうちに公庫より封筒が送られてきました。

希望額の満額の融資が決定したとのことでした。同封されていた書類は、

①借用証書

②口座振替利用届⇒所定の銀行にて押印してもらう必要あり

③団体信用生命保険申込兼告知書

等です。 「等」と書いたのは、借入する方の事情によって必要な書類が変わってくるからです。

この他に自分で用意するものは、

④印鑑証明書

⑤通帳のコピー(表面、見開き1ページ)

となります。公庫から送られてくる書類に必要な書類一覧が書かれていますので、一つ一つチェックをしながら用意しましょう。

(実際に送られてきた決定書)

今は窓口への提出は受け付けていないようで、返信用封筒に入れて郵便局で簡易書留にて郵送します。

9.まとめ:ご利用は計画的に!

今回、「コネなし・経験なし開業8ヵ月行政書士が融資を受けてみた」をお送りしました。

このキャッチフレーズは融資を受けるには正直不利です。

コネがない⇒売上これからどうすんの?

経験がない⇒余計どうすんの?

開業8ヵ月⇒え、顧問先とかなくてどうすんの?

行政書士⇒自宅開業なら固定費も抑えられるし、借入必要?ってか行政書士食えるの?

と、軽く並べただけでこのような不利な点が並びます。貸す側としてはどうでしょうか?貸すの不安になりますよね。

でも実際は満額の融資を受けることができました。そして、はっきり言うと受けられるだろうな、とも思っていました。タイトルにもある通り、ご利用は計画的に、です。そして事業も計画的に、です。

今回、融資を受けたことで自分の事業を加速させていこうというのはその通りなのですが、お客様が融資や補助金を受ける際の事業計画書作りのご相談にも乗れると思います。もしご相談があればお気軽にお問合せください。